Happy to paformance
囚人ダンスとは、刑務所にいる囚人(受刑者)達が、更生プログラムのひとつとしてダンスを踊ること。2007年にマイケルジャクソンの「スリラー」を踊る動画が世界で話題になり観光客や地元の人からも大人気のショーになっていました。以前は毎週公開されていましたが、パンデミックを期に中止。パンデミックが明け、ようやく再開できそう!ということで一足先に観に行ってきました。初めて行く方や、もう一度行きたい方の為に、現在の様子をご紹介します。
まず集合場所はこちら
セブ州庁舎/セブ・プロビンシャル・キャピトル(Kapitolyo ng Cebu)
建物向かって右側のゲートから入り、すぐに建物の入口が見えます。その建物に入り名簿に名前等を入力します。シャトルバスが建物の前にやってくるので、それに乗って刑務所「CPDRC(Cebu Provincial Detention and Rehabilitation Center)」に移動。
ローカルな道を進み山を少し登り、15分程でCPDRCに到着です。大きなゲートが開き施設内に入ると、急に現実味が増して緊張しますが…でもふと外を見るとこちらに向かってニコニコと手を振ってる人達が。とてもフレンドリーですね。緊張も少し和らぐ気がしました。施設に入ると入口で軽く説明があります。
説明内容
■禁煙■写真撮影可能(受刑者にカメラを渡さないように。)■ダンスが終わるまで中の広場(カドラング)に入らないこと
そして観覧席まで移動します。観覧席は2階席で、柵を挟んで上から見下ろす形。各代表者の挨拶の後、ダンスが開始!様々なテイストの音楽、馴染みのある有名な音楽から、最後はマイケルジャクソンの音楽でパフォーマンス。たまにアイコンタクトを送ってくれる方がいたり、全体のフォーメーションが変わったり、クオリティの高いパフォーマンスでとても楽しかったです。
プロ級に上手い方もいて、以前は何をやっていた方なのだろうと不思議な気持ちになりました。その後は広場の中に入り一緒にダンスを踊ることができます。TikTokやInstagramで有名な音楽で、見よう見まねで楽しくダンス!その後は写真撮影をすることもできますが、今回は受刑者の方々は近づいてこようとはせず、遠くに立って個人的に撮影するというようなイメージでした。
建物入口すぐの場所にはCPDRC限定Tシャツや、受刑者が作成した作品が販売されています。購入すると全額寄付になり、受刑者やその家族の助けになるそう。
その後はまた同じシャトルバスに乗り、セブ州庁舎に戻り解散です。あっという間のパフォーマンスでした。受刑者がCPDRCに来る理由は様々。彼らの中には事件の判決結果が出るのを待っている人もいます。ダンスをし、忙しくさせることで生産性のある時間となりダンスをすることで社会との接点を持ち、自信を取り戻すことができダンスは彼らの更生の足がかりになるはず。
最後の代表挨拶で彼らは「Happy to paformance」と言っていました。約16年間続くこのプログラム囚人ダンスで、セブ島の歴史を感じることができるかもしれません。まだレギュラーオープンではありませんが、今後の公開スケジュールについてはCebu Provincial Tourism OfficeのFacebookページにてお知らせがあります。興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。