フィリピンでの暮らし、あるいは自然療法やウェルネスに興味を持つ皆さん、体調を崩した時、どのようにケアしていますか?消化の良いおかゆを食べて、頭に濡れタオルを乗せよく寝て…あるいは布団にくるまり汗をよくかいて治すなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような民間で行われている伝統的な治癒法がフィリピンにも数多くあり、人々の生活の知恵として活用されています。

西洋医学の薬に頼るだけでなく、古くからその土地に伝わる「先人の知恵」にこそ、私たちの自然治癒力を高めるヒントが隠されています。特にフィリピンには、身近な植物や簡単な方法で、日々の健康をサポートする伝統的な自然療法が数多く存在します。この記事では、フィリピン在住者はもちろん、ウェルネス、デトックス、自然治癒、免疫学に関心を持つすべての方に向けて、フィリピンに古くから伝わる家庭の知恵、自然療法を6つご紹介します。
①鼻詰まり・風邪の即効ケア!家庭でできるフィリピン式スチーム療法「トゥオブ(Tuob)」
風邪のひき始めや鼻詰まりの不快感を一掃したいときに、フィリピンの各家庭で広く行われているのが「トゥオブ(Tuob)」です。これは、自宅で簡単にできるハーブスチームサウナ療法です。レモン、ショウガ、またはユーカリを入れ沸騰したお湯の蒸気を吸入する方法。やり方は次の通りです♪
トゥオブの準備
- 鍋に約1リットルの水、ひとつかみの天然塩、1個分のレモンの輪切り(またはショウガ、ユーカリなど)を鍋に入れ、沸騰させます。
- 沸騰したら火を止め、鍋をテーブルなどの安全な場所に移動させます。

実践方法(デトックス効果も期待)
鍋をテーブルの上などに移動したら大きめの毛布を頭から被り、立ち昇る蒸気を逃さないようにしながら鍋の上に覆い被さり蒸気を吸い込みます。(この際たっぷり汗をかきます。)5分経ったら1分ほど休憩。休憩後同じく5分間蒸気の吸引を続けます。(途中でお湯が冷めて蒸気が出なくなってしまった場合はもう一度火にかけます)
- 頭から大きめの毛布やバスタオルをかぶり、湯気の逃げないようにしながら鍋に覆い被さります。
- 立ち昇る蒸気を深く吸入します。この間、体は温まり、たっぷり汗をかきます(デトックス効果)。
- 5分間蒸気を吸引したら、1分間休憩します。(※途中でお湯が冷めて蒸気が出なくなってしまった場合はもう一度火にかけます)
- 休憩後、再度5分間吸引を続けます。この「5分吸引→1分休憩」を合計4回(計20分)繰り返します。

各家庭で生姜やカラマンシー、ユーカリを入れるなど個人に合わせて調合するそうです!
自宅で手軽にでき、その即効性から多くの人に支持されているトゥオブ。ハーブの力を借りて、呼吸器の不調を和らげるフィリピンの知恵をぜひお試しください。鼻詰まりがひどいときにもおススメ!
②口内環境を整える!歯痛・口臭予防の万能薬「グァバの葉(Guava)」
日本ではジュースや缶詰でお馴染みのグァバですが、ここフィリピンではグァバがいたるところに自生しており、庶民的なフルーツとして出回っています。そんなグァバの葉っぱは口のトラブルに効果があるとして古くから利用されています。歯痛にはフレッシュなグァバの葉を1枚、そのまま口に入れ5分ほどよく噛みます。たったこれだけで葉の痛みが和らぐそうです。病院の閉まった深夜など、非常時に役立ちそうですね!

歯痛の緩和に
病院が閉まっている深夜など、急な歯の痛みに役立つ緊急ケアです。
- フレッシュなグァバの葉を1枚、口に入れて5分ほどよく噛みます。
- 葉に含まれる成分が、痛みを和らげると言われています。

口臭予防・うがい薬として
グァバの葉には抗菌作用があり、口内のトラブルや口臭予防に役立ちます。
- フレッシュなグァバの葉を5~10枚用意し、水でよく洗います。
- 約500mlの水で、葉を10~15分間煮出します(お湯が紅茶のような色になればOK)。
- 出来上がった液を冷まし、グラス1杯分にティースプーン1杯の天然塩を加えてうがいに使用します。
③傷の治癒を早める「奇跡の木」!塗り薬としてのモリンガ(Malunggay)
こちらは栄養価が非常に高く、「スーパーフード」として日本でも知られるマルンガイ(Malunggay)。別名、モリンガとも呼ばれています。フィリピンではスープの具材など食品として利用されることの多いマルンガイですが、傷口に塗ると治りが早いとされ古くから傷薬として利用されています。
やり方はとっても簡単!

擦り傷・切り傷に
- マロンガイの葉を2枝分ほど用意します。
- 葉を容器に入れ、スプーンなどで、葉の形がなくなるくらいまですり潰します。
- 水分が出てペースト状になった葉を、傷口に直接塗りつけます。
葉の持つ高い栄養と治癒促進作用が、傷の治りを助けるという民間療法です。アロエを傷に塗る日本の知恵を思い起こさせる、自然の力を利用したシンプルで強力なケアです。

たったこれだけ!ローカルマーケットなどで安く売られているので比較的試しやすいこともポイントです!(傷口に使うのであれば5ペソほどのマルンガイで十分です)日本でもおばあちゃんの知恵としてアロエを傷口に塗ることがありますが、それを思い出させるような治療法ですね。食べ物としても薬としても優秀なマルンガイ(モリンガ)、お試しください!
④激しい咳を鎮める「オレガノ(Oregano)」の秘薬
イタリア料理のスパイスとしても有名なオレガノ。フィリピンではグァバと同じようにいたるところに自生しており、民間で使われる咳止め薬として重宝されています。
特に咳が激しい場合にはオレガノが効くとされており、道を咳き込みながら歩いていると近所のおばちゃんがオレガノを手渡してくれることもあったり。

オレガノのエキスで咳をストップ
- フレッシュなオレガノの葉を5枚ほど用意し、軽く洗います。
- 葉を容器に入れ、約50mlのお湯を注ぎ、スプーンなどで葉をしっかりと潰します。
- お湯が濃い緑色になったら、葉を取り除き、エキスのみを抽出します。
- 出来上がった液体を、一気に飲み干します(苦味が強いため、躊躇せずに飲むのがポイント)。

目安は1日3回。苦さの中に、自然の強い治癒力を感じる伝統療法です。
⑤デング熱のサポートに伝統茶「マンガガウ(Mangagaw)」
フィリピンで注意が必要な病気の一つが、蚊を媒介とするデング熱です。
フィリピンの伝統的なケアとして、デング熱が疑われる際にマンガガウという植物を煮出したお茶を飲みます。

伝統のマンガガウ茶の作り方
- マンガガウをひとつかみと約500mlの水を鍋に入れ、火にかけます。
- 約10分ほど煮出し、お湯の色が茶色になったら完成です。
- このドリンクを1日グラス1杯飲みます。

【重要】ご注意ください デング熱は非常に危険な病気であり、時には命に関わります。ここでご紹介したマンガガウ茶はあくまでも伝統的な民間療法です。デング熱が疑われる症状(高熱、関節痛、発疹など)が出た際は、病院で受診することもおすすめします。
⑥蚊を遠ざける伝統の煙幕!天然の蚊よけ「ダオブ(Daob)」
前述の通り、フィリピンでは蚊を媒介とするデング熱への対策が欠かせません。現代的な防虫剤や蚊取り線香が普及するずっと前から、フィリピンの人々は自然の知恵を使って蚊から身を守ってきました。それが「ダオブ(Daob)」です。
ダオブとは?
ダオブは、枯れ葉を燃やした際に出る煙を利用して、蚊を追い払う伝統的な方法です。特に蚊が活発になる夕暮れ時(午後5時~6時頃)になると、田舎町やローカルな地域では、この煙が立ち昇る光景が見られます。

実践方法
準備するのは、枯れ葉とマッチ(またはライター)だけです。
- 安全な場所で、集めた枯れ葉(種類は問わず)を山のように積み上げます。
- 火を付け、炎が上がったら、燃えかすが燻るようにして煙を立てます。
- この煙が広がることで、周辺の蚊を遠ざけます。
注意点
- これは火を使った方法です。必ず引火物がない安全な場所で行い、消火を徹底してください。
- 風向きや近隣住民への配慮も重要です。
身近にある自然の力を活用したダオブは、キャンプや庭仕事をする際にも応用できる、古くから伝わる知恵です。
古き知恵と現代のウェルネス
フィリピンの伝統療法は、身近な自然の力を最大限に活用した、まさに「先人の知恵」の結晶です。
セブ島やフィリピンの他のエリアで暮らす皆さん、そして自然治癒やウェルネスに強い関心を持つ皆さんにとって、これらの6つの伝統的な療法は、日々の健康管理における新たな選択肢となるでしょう。
トゥオブで呼吸器をケアし、グァバで口内環境を整え、マロンガイで傷の治りを助け、そしてダオブで蚊から身を守る。これらは、フィリピンの暮らしに根付いた、シンプルで効果的なセルフケアの方法です。
ただし、植物の中には見た目が似ていて区別が難しいものもあります。不安な場合は、知識豊富な近所の方や地元の方に尋ねてみるのが最も安心な方法です。
時には薬に頼らず、この地フィリピンに古くから伝わる伝統的な自然療法を試して、あなたの自然治癒力を高めてみませんか?
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