フィリピンの医療費は高額!?診察・入院など役立つフィリピンの医療事情
セブ島滞在中に、病気や怪我などで病院受診が必要になった際に、海外旅行保険に加入していない場合、医療費は全額自己負担となります。
「海外は日本とくらべて医療費が高い」と言われていますが、セブ島では実際どのぐらいかかるでしょうか。
この記事では、海外旅行保険に加入していない人が、セブ島の病院に受診した際にかかる医療費についてご紹介します。
■診察料
1回の診察料は一般的には500~1000ペソです。診察料は医師によって異なり、専門医を受診する場合はこれより高くなることがあります。初診時と再診時の費用は同じですが、診察時に特別な検査をする場合は、追加料金がかかることもあります。
■処方箋薬料
医師の診察で薬が処方された場合は薬代がかかります。費用は薬の種類や薬局によって異なります。
一種類あたり数百ペソから、抗生物質や抗ウイルス薬など高価なもので数千ペソになることもあります。
処方箋薬はWatsonsやRose Pharmacy、Mercury Drugなどの薬局のカウンターで購入できます。
■検査費用
よく行われる検査の費用は以下の通りです。※検査場所によって異なります。
・一般的な血液検査(血算):約300ペソ
・尿検査:約200ペソ
・便検査:約90ペソ
・胸部レントゲン検査:約500ペソ
精密検査として行われることが多い以下の検査はさらに高額になります。
・腹部CT:約5000~4万ペソ
・MRI:2万ペソ以上
・胃カメラ:約1万ペソ
・大腸カメラ:約4万ペソ
■入院費用
入院が必要となった場合、部屋代や治療費、病院食費用などが加算されます。
多くの日本人が利用するセブドクターズユニバーシティホスピタルやチョンワホスピタル、UC Medなどの設備やサービスが整った私立病院の個室に入院すると、部屋代のみで一泊あたり安くて約3000ペソ、高いと1万ペソ以上かかります。
そして、入院中に検査を行ったり、24時間点滴での治療を受けたりして、2泊3日入院した場合、おおよそ5万ペソまたはそれ以上の費用がかかります。
さらに、手術が必要となった場合は、専門医による診察料や手術費用がかかることに加えて、入院期間が長引く可能性もあり、費用は数十万から100万ペソ以上になることもあります。
■救急外来・救急車利用料
夜間や休日などクリニックの診察時間外は、救急外来に受診することができますが、救急外来利用料として約1500ペソ支払わなければいけません。
また、救急車を利用する場合、公共の救急車は無料ですが、利用できる状況が限定されたり、医師が作成する証明書が必要となることがありますので、簡単に利用することができません。なので、多くは民間の救急車を利用することになりますが、この場合は有料で、費用は移動距離や必要な処置によって異なります。おおよそ1㎞あたり250ペソ~400ペソかかります。
■医療アシスタント費用
セブ島の病院には日本人の医療スタッフはいません。海外の病院のシステムが分からなかったり言葉に不安がある場合は、オンライン診療が利用できることびあクリニックやジャパニーズヘルプデスクなどを利用することで診察や検査の案内、医療通訳サービスなどを受けることができます。費用は各医療機関によって異なります。
★支払いに関する注意点
これらの費用は、各場所の受付や支払いカウンターで支払うようになりますが、支払い方法が現金のみ(クレジットカード使用不可)の場合がありますので、受付の際に支払い方法を確認することをお勧めします。
このように、海外旅行保険なしで病院を受診すると、医療費が高額になることがあります。しかし、海外旅行保険に加入している場合は、これらの費用がすべて保険でカバーされます。(保険適用外のものは除く)
さらに、日本の海外旅行保険の多くはキャッシュレス受診サービスを受けることができますので、1ペソも支払うことなく受診することができます。
万が一の場合に備えて、日本を出国する前に海外旅行保険に加入することをお勧めします。