ドゥテルテ大統領は昨夜、7月16日~7月31日までの新たな検疫分類を発表。
2020年7月16日から31日までの中央ビサヤの新たな検疫分類
MECQ | セブ市 |
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GCQ | ラプラプシティ、マンダウエシティ、タリサイシティ、ミンラニラ、コンソラシオン |
MGCQ | セブ州、ボホール、ネグロスオリエンタル |
低リスクMGCQ | シキホール |
セブシティは最も厳しいECQから変更された強化コミュニティ検疫(MECQ)に配置し、マンダウエ市及びラプラプ市は引き続き一般コミュニティ検疫(GCQ)に留まることとなりました。
MGCQにダウングレードされることを願っていましたが、残念ながら状況はあまり変わらずといったところです。
しかし、一般コミュニティ検疫(GCQ)の対象となっている地域のレストランでは、店内飲食について7月21日から30%から50%に拡大。
また、ラプラプ市を含むGCQエリアでは海やプールでの水泳も許可されています。但し、ダイビングやマリンスポーツなどのアクティビティは未だ許可されていません。
先日、マクタン島内の様子を撮影してきました。
未だ外出制限があるため、道路は以前のように渋滞などはなくまだまだ閑散とした感じです。
車の中からの撮影の為、ガタガタと見づらい部分もありますが、かつてセブのマクタン島を訪れたことがある方、セブに住んでいた皆さん、コロナウィルスの影響で一時帰国された方へ、今のマクタン島の様子をお届けいたします。
すべての産業が許可され観光ビザが緩和され、また自由に行き来できることを願っています。
セブ島の現状。営業再開へのジレンマ。
新型コロナウィルスによるパンデミック以前のセブ島は、日本から最も近いビーチリゾートとして観光客にも大人気の島。
特に空港のあるマクタン島では、ほとんどのフィリピン人が何かしらの観光業に従事しており、なくてはならない観光産業の都市でした。
3月末にロックダウンし、現在も引き続き移動や外出に制限があり、世界でもっとも長いロックダウンが続いております。
セブ島内でも地域により厳しい検疫エリアと若干緩和されたエリアが混在する中、一部の業種で営業再開が許可されています。
しかし、再開の許可が下りてもニューノーマルに基づく新しいルールは経営側として新たな設備投資が必要であったり、ホテルや飲食店では再開するか否か苦渋の決断が必要である。
ニューノーマルに基づく新しいルールとは?
現在マクタン島内はGCQという検疫分類エリアにあり、飲食店に対する新しいルールでは、店内での飲食は30%内の容量であれば許可されています。
また7/21より30%から50%に拡大される予定ではありますが、1テーブル2名という厳しいルールがあるため、グループでの利用や3人以上の家族になると別のテーブルを利用しなければなりません。
フィリピンではもともと大家族やグループで利用することが多いため、外食したいという気持ちはあっても、別テーブルとなるとそもそも外食する意味さえなくなってしまいます。
必然的に客足は遠のき、外食よりもテイクアウトやデリバリーを利用する方が多くなり、マイナスのスパイラルに陥ってしまいます。
カフェなどもそうですが、1テーブル2名に制限されているため、3名以上の場合、別のテーブルに座ることになります。
本来、飛沫感染を防止するためのルールであれば、全く逆効果であり、同じグループが離れて座ることにより大きな声で話さなければならないので余計に意味がないのではと疑問に思います。
またホテルなどは家族以外の3名1室は許可されないので、グループでの旅行や3人旅では2部屋が必要となります。
利用者にとっても不便であり、経営側からするとお客さんがいてもいなくても、人件費・光熱費・家賃・仕入れなど固定費は払い続けなければなりません。
また非接触型の営業が推奨されていますので、今後はキャッシュレス対応やデジタルメニューからオーダー、会計までのシステム導入なども必要となってくるかと思います。
現在は推奨の段階ですが、これが義務化されると新たな対応に追われることになります。
セブといえば、南国リゾート・海・スパ天国
これまで観光を支えてきた海のアクティビティーやスパですが、現在も許可されていません。
今後MGCQに緩和されれば、厳格な健康、安全ルールに基づき、海での遊びやでスパの営業も可能になります。
例え再開の許可が下りたとしても、海外からの旅行者を受け入れない限り活気が戻るのはずいぶん先になりそうです。
まず観光ビザの緩和とPCR検査や隔離措置の撤廃が重要課題である。
同時に教育観光に分類された語学学校(ESL)の再開も重要課題。現在、対面型の授業は禁止されており、オンライン授業のみが許可されています。
フィリピン・セブ島留学がセブ島観光産業にもたらす影響は大きく、また日本を含むアジア圏からの語学留学生が年々増加傾向であったセブ島は
英語を教えるフィリピン人にも大きな打撃となりました。雇用を失ったフィリピン人は
2020年6月時点で、4月のフィリピン人失業率は前年5.1%に対し、17.7%に急上昇し過去最高の失業率。
今後のフィリピンはどうなる??デジタル都市化?
フィリピン政府は、2021年国家予算案について
経済を後押しする唯一の方法は、デジタル化すること。来年、政府は経済、医療セクター、そして政府の社会支援などのデジタル化を促進するプログラムを早急に計画する」と述べました。教育省の遠隔学習プログラムや遠隔医療キットの調達などが含まれます。
また来年のデジタル化プログラムの予算とは別に、今年後半に展開される国民識別(ID)の実施のための予算を増やすとも述べました。
(参照記事)https://www.pna.gov.ph/articles/1109076
セブ州は観光再開への準備をはじめる
セブ州のガルシア知事は、2020年7月15日水曜日にオスロブのリゾート所有者・町の役人と面会し、観光活動再開のガイドラインについての話し合いを行いました。
コロナウィルス(Covid-19)の感染防止策について
- リゾートの所有者は、消毒用具の購入、カスタマーサービスカウンターへのバリアの設置、アルコールと消毒剤の提供、カラマンシーと蜂蜜を注入した水の提供が必要になります。
- リゾートの従業員と訪問者は、マスクと顔面シールドを着用する必要があります。
- ジンベエザメの監視に使用されるアウトリガーボート、救命胴衣、その他の器具は定期的に消毒する必要があります。
- シュノーケリングやダイビングでマウスピースとダイビングチューブを共有することはできません。
- 到着を管理するために、観光客は最初に予約し、間もなく開始されるウェブサイトにてオンラインで事前に支払う必要があります。
などが挙げられました。
健康と安全のプロトコルが厳格に実施されている場合、スノーケリング、ジンベイザメウォッチング、ダイビングは、セブで徐々に再開することが許可される観光活動の1つであると述べ、今後観光産業の再開のためのガイドラインを含む行政命令を出す予定。
☞7/1以降のセブ島最新検疫分類及び観光産業について(ロックダウン最新状況
☞6/29よりセブ市はECQ下の中、より厳しい規制とQRパスを導入
☞6/16からセブ市はECQへ逆戻りに。その他エリアの検疫ステータスについて
☞旅行・レジャー・観光産業が再開される可能性。MGCQで大幅緩和
☞6/1に発表されたMGCQ下でのルール及びフィリピン政府が示す検疫ステータス
☞5/16からのECQ・MECQ・GCQ該当エリア及びその違いは?
☞5/16よりMECQ,GCQ別エリアで営業再開を許可されたビジネス及び禁止されるビジネス
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