フィリピン・セブ島への移住が決まったら、次は子供の学校選び。どのように学校を選ぶのか、また語学力がなくても入学できるのか?など入学までのプロセスを体験をもとにご紹介いたします。2023年4月にセブに移住し住まいが決まり、8月の入学に向けて子どもの学校を探し出したのが5月上旬。
そして学校への申し込み、入学試験、学費の支払いまで実際の経験をもとにご紹介いたします。
プロファイル
長男(6歳)は2023年3月に保育園を卒園し小学校に入学せずにセブ島へ。次男(2歳)も同じ保育園に通っており、2人とも日本で英語は一切勉強していません。

学校選びの3つのポイント
学校選びの条件は、各家庭によって異なるかと思いますが、一つの例として条件を以下のように設定しました。
①住んでいるコンドミニアムから徒歩で通える場所。(セブは渋滞が多く、雨の日などタクシーが捕まりにくいため)
②校庭で外遊びができること。
③英語の話せない子どもでも受け入れ可能な学校。
インターネットで学校を探したり、住んでいるコンドミニアムの人たちや近所の人から情報をもらい、徒歩で通える3校をピックアップし訪問しました。
候補A
自宅から徒歩10分の学校。
広い芝生に広い運動場があり、校内はとても清潔に整備されていました。また校舎の雰囲気も良く笑顔の生徒たちの姿も。
パンデミック以降は4歳から受け入れをしている。
候補B
自宅から徒歩10分の学校
今年度は外国人の受け入れはしておらず、来年度(2024年)は入学可能と。
候補から外れました。
候補C
自宅から徒歩17分。以前から気になっていたモンテッソーリ教育の学校。
電話をしたらすぐにつながり、いつでも見学可能とのことで早速見に行きました。
中に入ると校庭がなく、ちょっとしたスペースに家庭用のすべり台やブランコが置いてあるのみ。案内してくれた先生は丁寧で感じがよく、教室の中まで見学させてもらいました。
外は野良犬やゴミが多く不衛生なこと、清潔な公園がほとんどないことから外遊びがしにくいのが大きな悩みですが、2歳の次男も同世代の子どもと関わる時間が必要という結論になり、
校庭はあきらめて保育園(プレスクール)がある候補Cへ申し込むことに決めました。
学年について
フィリピンでは幼稚園(kindergarten)も義務教育で5歳から通います。
日本の幼稚園とは違い英語や算数などの勉強があるそうです。午前か午後の半日のみ。
長男は7歳になる年なのでフィリピンでは2年生(grade2)ですが、日本で通学していないため幼稚園(kindergarten)になります。
2歳の次男は2歳児のクラスです。
子どもの語学力について
学校を訪問したときに、子どもは2人とも英語の勉強をしておらず、Thank youとHelloとGood morningしか知らないと伝えました。そうしたら、それは大きな問題ですと。
英語を母国語としていない外国人の生徒も数人いるが、授業は全て英語で行われるので基本的なことだけでも勉強しておいた方がよいと言われました。
長男は6月から週3回家庭教師の先生と少しずつ英語を学んでいます。
日本語のおしゃべりが上手になってきている2歳の次男は特に英語の勉強はしていません。
入学に必要な提出書類の準備
入学の申し込みをしたら、まずはここに書いてある書類を全部持って来て下さいとのこと。
私が実際に提出した書類を紹介します。
①Photocopy of PSA issued birth certificate(出生証明書のコピー)
日本から持ってきてた親子手帳に、出生届出済証明という子どもの生年月日と氏名、また日本で住んでいた市の市長の名前と公印が押されたページをコピー。日本語のままでは提出できないの
で、在セブ総領事館へ行き戸籍抄本を翻訳してもらいました。料金は1人分500ペソ。
②form01-03(学校の記入用紙3枚)
学校から受け取った申し込みフォーム
1枚目は氏名や住所、子どものニックネーム以外にも親の職業や会社でのポジション、
家族構成など細かく記入するようになっていました。カラーの顔写真も必要。
2枚目は子どもの成長発達のことや、以前通っていた学校があればそのときの様子についてなどYESかNOに印をつけるもの。
3枚目は誓約書のようなもの。
③Medical certificate(医療の証明書)
私立病院で健康診断を受け、医師が健康診断書を記入。料金は1人500ペソ。
日本で受けた予防接種について質問されたので、親子手帳を持って行っていくことをおすすめします。
④Photocopy of the passports of the student and parents with valid visa stay(生徒と両親のパスポートとビザのコピー)
パスポートは顔写真のあるページだけでなく、最後の緊急連絡先のページのコピーも必要でした。
その他、日本で通学している生徒は成績証明書の原本と翻訳したものが必要です。
セブは日本と違いセブンイレブンなどのコンビニエンスストアにはコピー機がなく、コピーや印刷専門の店でコピーをしてもらいます。白黒1枚約1ペソ
入学テストについて
必要な書類の提出が完了したら、すぐに入学試験の案内のメールが届く。
学校にもよると思いますが、今回のケースは入学試験については随時行われているようです。
試験料は2人分で1000ペソ。

◎キンダーガーデン(幼稚園)のテストの内容
・リンゴや本、卵などの絵が書いてあり、その頭文字のアルファベットを選ぶ
・数が多いもの、少ないものに印をつける
・イラストの中から一番長いものと一番短いものを選ぶ。
・先生の言った身体の部位を示す など
今回の場合は親が同席での約45分のテストになりました。
◎プレスクール(保育園)のテスト
・型はめパズル
・紐通し など
テストと言うよりは先生とおもちゃで遊んでいる感じです。
日本での家庭内での生活の様子を約20分ほど質問されました。
テスト終了後、約20分程でテストの合否通知をもらいました。。
短期間ですが家庭教師(チューター)と一緒に勉強したことが試験で出て本当にラッキーでしたが、正直英語があまり出来なくても合格できた印象でした。
授業料の支払い、物品購入
入学テストの数日後、授業料の支払いと物品の購入に出向きました。
また外国人は分割払いを受け付けていないということで、授業料1年分をまとめての支払いでした。
1年分の授業料2人分と制服や体操服、教科書すべて合わせて139,797ペソ。
その他、ノートやクレヨン、はさみや粘土などリストに沿って8月の入学までに準備をします。リストにはパウダーやオーデコロン、くしなどもあり日本の保育園との違いに驚きました。

おわりに
フィリピンの新学期は通常6月からですが、パンデミック以降は8月からに変更されました。今後はまた6月からに戻るとフィリピン政府による発表がありました。
次年度は6月からの入学になるため、余裕を持って準備を始めることをおすすめします。
自力で学校を探す場合の注意点は、電話をかけても繋がらない。返信が遅い。アポイントが取れない。など手間と労力が必要以上にかかります。
また、日本からセブの学校を探すことはとても難しく、実際に現地に行って直接学校を訪問しなければわからないことも多いです。
大切なお子様の学校選びには、学校視察ツアーや学校見学サービスの代行利用をおすすめします。これらのサービスを利用することで、安心してより適切な学校選びを進めることができます。
この体験が誰かの役に立てば嬉しいです。
ライター:Natsuki
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